イタリア人なら  


マセラティのシンボル・マークとなっている
トライデント(三叉鉾)は、
イタリア・ボローニャ市の紋章。



ネットゥーノが手にする三叉鉾がその起源。
チェントロのマッジョーレ広場に隣接する
ネットゥーノ広場には、ネットゥーノ(ネプチューン
の噴水があり、その手には見なれたカタチの
三叉鉾が握られています。






 

ギリシャ神話の海洋を司る神であるポセイドン
は、ローマ神話ではネットゥーノと同一視
されていました。


そのためイタリアではネットゥーノが海の神として
崇拝され、また競馬の神とされました。


そのため、ローマの競馬場近くにネットゥーノの
神殿が建てられているほどです。



マセラティ家がもともとのボロネーゼたったことも
あり、自らのブランドのシンボルにトライデントを
選んだのは当然のことといえるかもしれません。




イタリアという国の男性は、なぜこれ程までに
自動車が好きなのか。


イタリア人の男性が「クルマに興味がない」
と言うことは、「女性に興味がない」と
宣言するのに近いことなのだという。



それほど自動車は、イタリア人男性にとって
身近な興味の対象物であるといえます。
もちろんこれは今も昔も同じことのようです。



今から100年以上の昔、イタリア北部パヴィア県の
ヴォゲーラという町の郊外で生まれた男ばかりの
6人の兄弟も例外ではなく、1人を除いた全員が
自動車に、それも自分たち独自の自動車を
造ることに生涯を捧げました。


その兄弟の中で唯一芸術の道に進んだ6男の
マリオが、エンブレム化する際に、
そのデザインを手掛けたという。


以来時代と共にオーナーが変わっても、
トライデントのマークはマセラティ
端的に現すシンボルとして、
現在に引き継がれています。








「トライデントは、今も昔も人々の心を魅了し続けています」